◆THE MYTH 神話
カレーライスにイチゴのトッピング
紀元前3世紀・秦の時代の物語が不老不死の薬を媒体として現代とつながる。紀元前3世紀の物語の主人公は皇帝に仕える勇猛果敢で人をひきつける徳を持つ将軍。現代の主人公は倫理観の高い考古学者。この二人をジャッキー・チェンが演じている。
現代はコメディ・タッチ、紀元前3世紀の物語はお金をかけた大掛かりな大河ドラマ。まじめな役をジャッキー・チェンが演じきっているとはいえ、この組み合わせには戸惑った。まるでカレーライスにいちごをトッピングしたような意味のわからなさだ。
また、一部を除き登場人物の皆が強い。いたるところでアクションが繰り広げられる。エンドロールにはNG集付き。
脚本に隙がありすぎるので途中で映画への興味を失いそうになる。コメディにもまじめな大河ドラマにも徹しきれない中途半端さも感じる。”香港の楽しい映画づくり”(香港で作られたかは知らないが)に巨額の資本が注ぎ込まれるとこういう映画ができてしまうのかなというふうに感じた。
ジャケットの写真だけを判断材料にこの映画を観ると、ギャップに驚かされるだろうと思う(笑)。
考古学者のジャック(ジャッキー・チェン)は、このところ同じ夢ばかりを見る。古代中国で自分が武将になった夢だ。時を越えて2000年もの昔、秦・始皇帝の時代、近衛将軍・蒙毅(ジャッキー・チェン 二役)は朝鮮から迎えた妃・玉漱姫(キム・ヒソン)からの愛を感じ、苦悩していた…。
ジャッキー・チェン初の武侠アクション時代劇。ただし現代と過去、二つの時代が交錯し、やがて一つに結ばれていくファンタジー仕立てになっており、現代劇アクションも堪能できるのが、ジャッキー映画らしいサービスとなっている。もっともスケールが時空を越えて壮大になった分、ラストで収拾が今ひとつつかないまま終わってしまったのは、それまでの展開とアクションの妙味に大いにワクワクさせられただけに惜しいことこの上ない。朝鮮の将軍役チェ・ミンスも特別出演的扱いなのはもったいない限り。一方『悲しき恋歌』のキム・ヒソンは、ここでも可憐であった。(増當竜也)
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スタンリー・トン(企画・原案)|その他|
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