一番最初に見た韓国ドラマ
「モレシゲ」は、一番最初に見た韓国ドラマでした。当時は、字幕なしの韓国盤を買って視聴したのですが、言葉や民族性の壁をたやすく越えてしまうパワーと迫力のある脚本&演出&出演者の熱演であっという間に見終わりました。
テーマは深くて重い70年代の軍事政権の時代を「どう生きたか?」ということ。若い頃のチェ・ミンス演じるヤクザになりながらも人間同士の付き合いを重視するテス、実直に自分の信念と正義の道を突き進むパク・サンウ演じるウンソク、富豪の家に生まれたことに疑問を感じて学生運動に身を投じるヘリン役のコ・ヒョンジョン。この3人のコントラスト鮮やかな生き方を通しながら光州事件、民主化運動、悪名高い軍事精神改造収容所のエピソードが語られています。
自分がのほほんと学生時代を過ごしていたとき、隣国ではこんなことが実際に起きていたのだという衝撃、そしてそれを忘れないためにドラマ化した演出人たちの熱意、それがストレートに伝わってくる名作だと思います。
この頃のチェ・ミンスは不器用ながらも自分の信念を貫く男臭さと爽やかさが爆発しており、本当にかっこいい!です。近年はこの頃の彼からは想像できない役柄を怪演していますが、このテスのような役柄をもう一度演じて欲しいと思っています。
ボディガード役のイ・ジョンジェがヘリンを守りながら死んでいく場面は言葉が通じなくても号泣、号泣の嵐でした。若い頃のイ・ジョンジェも本当にステキでした。今は、ちょっと都会的で肩に力の入りすぎた役が多く彼の良さがあまり生かされていないような・・・。
ラストは「えっ?」「なんで〜!」と悲しすぎる結末・・・。ホントにテスは何のために生まれてきたのか?と見ているこちらが胸が痛くなり悲しくて悲しくてせつなかったです。
甘くて軽快な韓国ドラマが多く作られる昨今、このような社会性をもった名作がまた再び作られる日はくるのか?そんなことも考えてしまします。
1995年に韓国で放映され、最高視聴率64.5%をたたき出した伝説のドラマ。主演はチェ・ミンス。共演は、コ・ヒョンジョン、パク・サンウォン、イ・ジョンジェ。舞台は1980年代の韓国。民主化運動が過熱する激動の時代に、それぞれの信念を貫く若者たちの生きざまを描いた物語で、自らが背負った運命と向き合う彼らの姿から目が離せなくなる。人間関係のしがらみと、友情や恋慕の糸が複雑に絡み合い、登場人物ひとりひとりに感情移入してしまう、吸引力のある作品。BOXIには、第1話~第12話を収録。闊達な不良少年テス(ミンス)と優等生ウソク(サンウォン)は、ひょんなことから親友同士になる。士官学校に進むことを希望したテスだが、父親の思想が影響し、進学を断念せざるをえなくなる。裏社会に足を踏み入れた彼は…。(みきーる)