◆美術館の隣の動物園
タイトルが印象的
ジャンルは、ラブコメです。全く期待せずに、何となく借りてきたDVDでした。
映画のタイトルが変わってますよね。
韓国映画にありがちな、強引な出合で始まる恋愛物ですが、いい意味で期待がはずれた映画でした。
結婚式のビデオカメラマンを仕事にしながら、シナリオライターを目指すヒロイン・チュニと、彼女の部屋に転がり込んできた兵役休暇中のチョルス。勘違いから始まった同居が、恋へと変わっていく。
ヒロインに自分を込めて描いたという監督のイ・ジョンヒャンは、本作の後、『おばあちゃんの家』も大ヒットさせた韓国映画界のホープ。主人公ふたりの、つかず離れずの関係が、リリカルな映像も盛り込んで描かれる。
部屋は散らかしっぱなし。洗濯や料理も苦手。新しい恋には妙に臆病など、チュニのキャラクター造形がリアルで、親近感が湧く。演じるシム・ウナは、キャラのわりには清楚で美し過ぎる気がしないでもないが。チョルス役イ・ソンジェは、ちょっととぼけた雰囲気ながら、女性の面倒をみることに喜びを見出す過程をナチュラルに体現。公開当時、男性が“男らしく”描かれる傾向が強かった韓国映画で、このキャラは斬新だった。チュニが憧れる年上男性役のアン・ソンギは、さすがにベテランの味。演技のアンサンブルがすばらしい。(斉藤博昭)








