◆猟奇的な彼女 ディレクターズ・カット特別版
好みが激しく別れる作品
韓国は暴力やグロを笑いとして捕らえる傾向にある。
「少林サッカー」でも暴力シーンで笑いを誘っているし、本作でも車内でのヒロインの嘔吐シーンが笑いどころらしいが、こうしたシーンが嫌いな人には我慢ができないかもしれない。
ヒロインは心の傷から暴力行為に走っているようだが観客に傷の深さが伝わりにくい為に、ただの我が儘女としか見えない節もある。
酒に酔って他人に説教したり、あまり親しくない主人公に無理難題をふっかけたり…。
ありえないヒロインの人物設定と共に、後半で脱走兵の事件に巻き込まれるなど、ありえない事件が起こって全体的にコミックのようだ。
今までにない奇抜な人物設定は面白いが、観る人によって好きと嫌いが大きく分かれる内容だろう。
私は1回観れば十分だった。
大学生キョヌは、電車内で酔っぱらいの美女を介抱する。翌日、その彼女に呼び出されたキョヌだが、お礼を言われるどころか彼女の横暴な言動や態度にびっくり。しかし、名前も明かさない彼女の心になにか悩みがあると気づいた彼は、言われるがままに付き合おうと決心する。
韓国で、インターネットの掲示板に載ったエピソードを基に映画化されたというユニークな一作。レストランのメニューを指示されるなんてのは序の口で、気に入らなければ殴る、川に突き落とすなど「彼女」の行動は極端だが、正義漢の一面もあり、見ていて妙にすがすがしい。2人の恋の行方が笑いを誘いながら、後半は意外な感動ストーリーへなだれこむのも本作の魅力。主演2人もチャーミングで、男、女、それぞれの立場に隠された恋愛願望が引き出され、胸にズキッとくる。(斉藤博昭)








